5.153.231.4
や 2001:41c8:1000:21::21:4
の代わりに www.debian.org
を使えるようにします。
MX
。mail exchange つまり電子メールサーバを意味します。MX レコードは電子メールサーバが自分の管理下にないアドレス宛の電子メールの送信先を見つけるために使われます。それぞれの MX レコードには優先度があります。最も優先度の高いサーバ (最も低い番号のサーバ) に対する送信を最初に試行します (補注「BACK TO BASICS SMTP」を参照してください)。さらに、最初のサーバからの応答がなかった場合、他のサーバを優先度の高い順に試行します。
NS
。名前とネームサーバの対応付けを意味します。それぞれのドメインは最低 1 つの NS レコードを持っています。NS レコードでは、このドメインに対する問い合わせに答えることができる DNS サーバを指定します。これは通常そのドメインに対するプライマリおよびセカンダリサーバです。NS レコードを使って DNS の権限委譲を指定することも可能です。たとえば、falcot.com
ゾーンの NS レコードには internal.falcot.com
が含まれます。これは internal.falcot.com
ゾーンは別のサーバが担当していることを意味します。もちろん、このサーバは internal.falcot.com
ゾーンを宣言しなければいけません。
bind
の設定ファイルは同じ構造をしています。
falcot.com
ドメインに関連する情報を保存するためにプライマリ falcot.com
ゾーンを作成し、ローカルネットワーク内の IP アドレスとの逆引き対応を付けるために 168.192.in-addr.arpa
ゾーンを作成しました。
例 10.12 /etc/bind/named.conf.local
の抜粋
zone "falcot.com" { type master; file "/etc/bind/db.falcot.com"; allow-query { any; }; allow-transfer { 195.20.105.149/32 ; // ns0.xname.org 193.23.158.13/32 ; // ns1.xname.org }; }; zone "internal.falcot.com" { type master; file "/etc/bind/db.internal.falcot.com"; allow-query { 192.168.0.0/16; }; }; zone "168.192.in-addr.arpa" { type master; file "/etc/bind/db.192.168"; allow-query { 192.168.0.0/16; }; };
例 10.13 /etc/bind/db.falcot.com
の抜粋
; falcot.com ゾーン ; admin.falcot.com. でゾーン連絡先アドレスに admin@falcot.com を指定したことになります $TTL 604800 @ IN SOA falcot.com. admin.falcot.com. ( 20040121 ; Serial 604800 ; Refresh 86400 ; Retry 2419200 ; Expire 604800 ) ; Negative Cache TTL ; ; @ はゾーン名 (ここでは "falcot.com") または ; $ORIGIN 指示文が使われていた場合 $ORIGIN を意味します ; @ IN NS ns @ IN NS ns0.xname.org. internal IN NS 192.168.0.2 @ IN A 212.94.201.10 @ IN MX 5 mail @ IN MX 10 mail2 ns IN A 212.94.201.10 mail IN A 212.94.201.10 mail2 IN A 212.94.201.11 www IN A 212.94.201.11 dns IN CNAME ns
例 10.14 /etc/bind/db.192.168
の抜粋
; 192.168.0.0/16 用の逆引きゾーン ; admin.falcot.com. でゾーン連絡先アドレスに admin@falcot.com を指定したことになります $TTL 604800 @ IN SOA ns.internal.falcot.com. admin.falcot.com. ( 20040121 ; Serial 604800 ; Refresh 86400 ; Retry 2419200 ; Expire 604800 ) ; Negative Cache TTL IN NS ns.internal.falcot.com. ; 192.168.0.1 を arrakis に対応付けます 1.0 IN PTR arrakis.internal.falcot.com. ; 192.168.0.2 を neptune に対応付けます 2.0 IN PTR neptune.internal.falcot.com. ; 192.168.3.1 を pau に対応付けます 1.3 IN PTR pau.internal.falcot.com.