apt-cache
コマンドは APT の内部データベースに保存された情報の多くを表示できます。この情報は一種のキャッシュのようなもので、sources.list
ファイル内のさまざまなソースから収集されます。収集は apt update
の実行ごとに行われます。
apt-cache
コマンドを apt-cache search keyword
のように使うことで、キーワードを元にパッケージを検索することが可能です。さらに、apt-cache show package
のように使うことで、利用できるバージョンのパッケージヘッダを表示することも可能です。このコマンドで、パッケージの説明、依存関係、メンテナの名前などの情報が表示されます。また、apt search
、apt show
、aptitude search
、aptitude show
も同様の機能を持っている点に注意してください。
apt-cache
にはあまり使われない機能もあります。たとえば、apt-cache policy
はパッケージソースの優先度や、それぞれのパッケージの優先度を表示します。もう一つの例は apt-cache dumpavail
で、これは全パッケージの利用できるバージョンのヘッダを表示します。apt-cache pkgnames
は少なくとも 1 回キャッシュされた全パッケージのリストを表示します。