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6.3. apt-cache コマンド

apt-cache コマンドは APT の内部データベースに保存された情報の多くを表示できます。この情報は一種のキャッシュのようなもので、sources.list ファイル内のさまざまなソースから収集されます。収集は apt update の実行ごとに行われます。
apt-cache コマンドを apt-cache search keyword のように使うことで、キーワードを元にパッケージを検索することが可能です。さらに、apt-cache show package のように使うことで、利用できるバージョンのパッケージヘッダを表示することも可能です。このコマンドで、パッケージの説明、依存関係、メンテナの名前などの情報が表示されます。また、apt searchapt showaptitude searchaptitude show も同様の機能を持っている点に注意してください。
apt-cache にはあまり使われない機能もあります。たとえば、apt-cache policy はパッケージソースの優先度や、それぞれのパッケージの優先度を表示します。もう一つの例は apt-cache dumpavail で、これは全パッケージの利用できるバージョンのヘッダを表示します。apt-cache pkgnames は少なくとも 1 回キャッシュされた全パッケージのリストを表示します。